いたましい戦争が繰り返されるわが国の歴史の中で、1938年（昭和13年）、恩賜財団軍人援護会が発足しました。
昭和20年、広島においては原爆投下という悲劇ののち、終戦の混乱した状況の中で恩賜財団戦災援護会が発足し、生活援護、医療援護などの支援活動を開始しました。

昭和21年には2つの援護会が合併し、恩賜財団同胞援護会広島県支部(支部長は楠瀬常猪広島県知事)が設立され、浴場、授産所、養護施設、共同宿泊施設など、当時40以上の事業所を運営することとなりました。 同時に戦災者や引揚者のため、さくら母子寮（現さくら苑）を設立・運営し、広く生活に困っている人の支援活動を行ってまいりました。

その後、社会のニーズにあわせ、現在の施設へと変遷しました。広島県同胞援護財団は70年以上にわたる歴史を礎とし、広範な社会福祉活動を行っております。